資格・仕事

管理業務主任者の仕事

前のページで、管理業務主任者はマンション管理会社に就職して働くのが一般的だと述べました。それでは、管理業務主任者はそこでどんな仕事をするのでしょうか?

管理会社が行うマンション管理業務は、マンション管理適正化推進法にこのように定義されています。
「管理組合から委託を受けて管理事務を行う行為で業として行うもの」。

ここにある「管理事務」というのは具体的には、管理組合の収支予算案や決算案の作成、管理費・修繕積立金の収納や滞納者に対する督促、長期修繕計画の作成、保守点検の外注の企画や調整などのことを指します。まずはこれらが、管理業務主任者の仕事ということになります。

ちなみに正確に言うと、今紹介した仕事というのはマンション管理会社の仕事であり、それらをするにあたって必ずしも管理業務主任者の資格が必要というわけではありません。
むしろ重要なのは「重要事項の説明等」「契約成立時の書面の交付」「管理事務の報告」の3つの仕事で、これらは管理業務主任者の独占業務、すなわち管理業務主任者の資格を持っていないとできない仕事ということになります。

より詳しく見ていきましょう。
管理組合からマンション管理事務を受託するにあたって、管理会社は契約前に所定の事項についてきちんと説明する義務を負っているわけですが、この説明は管理業務主任者でなければ行うことができません。これが独占業務のひとつである「重要事項の説明等」です。

そして、重要事項の説明を経て管理事務の受託契約が成立した場合、次に管理会社は、契約内容について記載した書面を交付しなければなりません。この書面には管理業務主任者の記名押印が必須となります。これが「契約成立時の書面の交付」です。

さらに、管理事務を受託した管理会社は定期的に報告する義務を負い、この報告もやはり管理業務主任者でなければ行うことができません。これが独占業務の最後のひとつの「管理事務の報告」です。

管理業務主任者の仕事はマンション管理業務・事務の代行であるというと、マンションの管理人のようなものを想像する人も多いのですが、上記の説明から、管理業務主任者と管理人がまったく別物であることがおわかりいただけたかと思います。

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